帝光 仲良しキセキでぱーてぃーするよ
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「今度の休み、パーティーをしないか?」
発案者は赤司だった。
「いーっスねっ!」
「何故こんな半端な時期にするのだよ」
「めんどーだなおい」
「お菓子いっぱい買わなきゃね〜」
「目的の意図がわかりません」
その場にいたのは中学校バスケ界で知らぬものは居ないキセキの世代五人と幻の六人目。
いつものように部活後校門まで皆揃って来たのだが、別れ際に珍しく赤司が足を止めて言ったのだ。
しかし賛否は真っ二つに分かれたようだった。
「たまにはいいだろう。みんなで騒ぐのも」
「それは今でも充分なのだよ」
「えー、お菓子いっぱい食べれるんだよ?」
「お前いつも食ってんじゃん」
「パーティーにはパーティーの良さがあるんスよ!」
「ではやりたい人だけやればいいでしょう」
ボクは不参加です。
黒子が言えば青峰と緑間も同調した。
「あ。だったらテツ、一緒に練習しねぇ?」
「いいですね。緑間君もどうですか?」
「まぁ、たまにはいいのだよ」
「お前たち」
休日の予定を立て盛り上がる(?)三人に赤司は笑えない笑顔で笑いかけた。
「今度の休み、パーティーをするぞ」
「……」
拒否権は無いと暗に言っているのが良くわかる。
全員の参加が決まった。
「ってか、なんのパーティーするんスか?」
するのはいいが、それこそ理由だとかがわからない。
誰かの誕生日が近いわけでも無いし、練習試合含め試合に勝っているのはいつものことだし、他になにか祝い事をするようなことが思いつかない。
「お菓子パーティーでいいんじゃなぁい?」
「新作、新商品のお菓子を持ち寄るとか、ですか?」
「うん。黒ちんわかってる〜」
「そんなの一々チェックして無いのだよ」
参加すると決まってしまったからにはと発言する黒子と緑間。
「めんどくせーなー」
「青峰っち、観念するっス。なに食いたいスか?」
「あー、肉?」
「なら鍋はどうだ」
「場所どうすんだよ。つか、鍋とか熱くね?死ぬだろ」
因みに今は夏も近づく春である。
「よし。ならみんなでそれぞれ好きなものを持ち寄ろう。いいな」
「いやだからどこにだよ」
すかさず青峰が遠いところは勘弁だと言う。
「うちは駄目なのだよ」
「ボクもです」
「あ、オレも」
「オレも」
「あらら〜、みんな駄目なのー?」
「安心しろ」
各自宅は使えないというメンバーに赤司はフっと勝ち誇ったような笑みを浮かべた。
「既に帝光中家庭科調理室の使用許可は得ている」
さすが赤ちんと言う紫原に四人は同意するしかなかった。
+ + +
「マジねーわ」
青峰が顔を顰め、家庭科調理室に着いた早々言った。
久々の、部活の無い休日。
なのにも関わらず、わざわざ学校に来ていつものメンバーと顔を合わせているのは赤司の命令もとい発案による「パーティー」のためだ。
この場にいる誰にもその「パーティー」の目的だとか意味だとかなんのためのなにかはわからないがとりあえず「パーティー」だ。
ともあれ、会場として選ばれた帝光中学家庭科調理室にこれでメンバーが全員揃った。
「青峰、遅いぞ」
「そんなことよりなんだよアレ」
赤司たちが座っている後ろで、一人調理台に向かい立ったまま何かしている緑間。
そしてこの部屋に立ち込める甘い匂い。
「え〜?峰ちんわかんないのー?」
「わかるけどわかりたくねーんだよ。なんだよアレ」
「いやぁ、もう、アレっスよアレ」
「んなこと聞いてんじゃねーよ」
黄瀬が微妙な顔で答えるが、青峰の欲しい答えはそれじゃ無い。
若干苛立ち混じりに言えば、黒子がいつもの無表情で答えた。
「おしるこを作ってくれています」
やっぱり!
マジねーわと顔を覆いながら青峰がしゃがみ込む。
「青峰、おしるこを馬鹿にしないで貰いたいのだよ」
「馬鹿にしてねーよ。テメーが馬鹿なだけだろ」
「貴様に言われたくないのだよ」
「今の季節わかってんのかよお前」
「一年通しておしるこを食べてはいけない日など無いのだよ」
「煮込んでる時点でアウト!無理!」
「馬鹿め。誰が熱いまま食べると言った。冷やすに決まってるだろう」
くいっと眼鏡を押し上げて言う緑間にイラッとはするもののこれ以上言うのは本気で馬鹿を見るだけだと青峰は折れた。
「ねー、峰ちんはなに持ってきたの?」
「あ?肉だよ肉」
机の上にどんと置いた唯一つの手荷物を広げればから揚げが入っていた。
男六人集まるのだからと用意した量はものすごい。
山と言う表現がピッタリと当てはまる。
普通育ち盛りの男子からしてみればこれほど魅力的なものは無いだろうが、残念ながらここにいたメンバーで声に出して喜んだのは黄瀬だけだった。
しかも紫原にしてはあからさまにがっかりと肩を落として嘆いた。
「なんだ、お菓子じゃないのか」
「から揚げ馬鹿にすんな」
「峰ちんに言われたくないし」
「テメ、」
「まぁまぁ、二人とも」
軽いデジャヴを感じるやり取りに黄瀬が仲裁に入る。
「それより緑間っちはもうできたんスか?」
「大丈夫なのだよ」
「じゃあ、もう始めよ。オレ早く食いたいんスよ〜」
赤司にちらりと視線を送ると、その頭が上下した。
「そうだな。食べようか」
「取り皿はどうしますか?」
「んなもんいらねーよ」
言って青峰が手を伸ばす。
「ちょ、青峰っち!」
「行儀が悪いのだよ」
「一番遅くに着たくせに、手だけは早いな」
「お箸ありますよ」
「いらねぇって」
持ってきたから揚げを掴んで頬張る青峰。
「まぁ、……無礼講ということでいいか」
「お箸……」
「黒子が使いたければ使えばいいだろう」
続いて赤司もから揚げに手を伸ばす。
なんだかんだ彼も肉派らしい。
「このポテチなに味っスか」
気を取り直した黄瀬も素手でポテチに手を伸ばす。
「……」
「……黒子、オレは使うのだよ」
「……そうですか?考えてみたらポテチもありますし、邪魔じゃないですか?」
「なにを言っている。おしるこがあるだろう」
「ああ、そうでしたね。はい、どうぞ」
「ねぇ黒ちん、これどこで買ったの?」
「それは近所のスーパーで見かけたんです」
「黄瀬、それうまいのか?」
「ん〜、まあまあっスね」
「えぇ〜?黄瀬ちんわかってなーい」
「青峰君、から揚げ一人で抱え込まないでください」
「ん、食う?」
「一つ頂きます」
「あ、オレも」
「お前は遠いから無理」
「いや、回せばいいじゃないスかっ!」
「誰か、おしるこは飲まないのか?」
「後でな」
「あー、この限定ポッキー誰買ってきたのー?」
「オレだ」
「さっすが赤ちん。これ超うまいよねー」
「そこまで言うなら、オレも食べて見るのだよ」
「そんな無理しないでいいし。オレが食べるからミドチン食べなくていいし」
「緑間っち、そこはデレないとっ!」
「煩いのだよ!」
わいわいがやがやと六人で騒ぎ食べ、そうしていればあっという間に時間は経っていった。
「もう、日が沈み始めていますね」
ぽつりと黒子が言ったのに、皆が気付いて外を見る。
「そろそろお開きにしようか」
「そうだな」
持ち寄ってきたものは殆ど空になっていて、片付け自体は楽に終わる。
少しだけ残ったお菓子は紫原が持って帰るらしい。
「楽しかったスね」
「オレは疲れたのだよ」
「朝からおしるこ作ってるからですよ」
「明日何時だっけ?」
「八時から第二体育館だ」
「アララ〜、練習試合は?」
「それは午後からだ」
他愛ない会話が校門まで続き、止まった。
「じゃ、また明日」
「また明日っス」
「コンビニ寄ろー?」
「オレは行かんぞ」
「じゃあな」
それぞれが手を振り、歩き始める。
しかし、一人方向の違う赤司と、何故か黒子だけは校門の前に残っていた。
「どうした」
帰らないのか。
赤司が聞くと、黒子は尋ねた。
「どうして、急にこんなことをしたんですか?」
不思議だった。
別に、チームは特別仲がいいわけでも悪いわけでも無いが、赤司の今回の提案は黒子にとって驚く以上の出来事だった。
言い出したのが黄瀬ならまだわかる。
けれど、あの赤司。
別に嫌だったわけではなく、純粋にわからなかった。
チームメイトを駒と呼ぶ人が、突然どうしたのかと思ったのだ。
実はなにか「ウラ」があるんじゃないかとも疑っていた。
どんな「ウラ」かは想像も出来なかったが。
「楽しくなかったか?」
「いいえ。楽しかったです」
それはもう、とても。
楽しかったからこそ、今の別れが少し寂しい。
「なら、それでいいだろう」
「赤司く、」
「テツー、置いてくぞー」
「ほら、呼んでる」
後ろから大きな声で呼ばれ、振り向けばみんなが待っている。
もう一度赤司を見れば、既に向こうへ歩き始めていた。
「赤司君、また明日」
背中越しに手が振られたのを見て、黒子は青峰たちの居るほうへ向き直った。
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わかりにくいし明言してないし匂わせてもいないけど
赤司君はこれが最後だと思ってる
みんなでなんの気負いもなく、騒げる時間はもう少ないと思って急遽立案
これでなにか変わるのかとも思っていたけれど、自分にとっては「楽しかった」という思い出にしかならなかった
黒子にとってちょっと引っかかるものがあったのだけが収穫
そんな話のつもりだったんだよ
うん 何度読んでもわかんないね ごめん(・・`)
イメージとしては覚醒前なんだよ 展開が
ちょっと聞いてみたいのは
ほんのり黒受けを取り入れてみたのですがこれってアウト?セーフ?どっち?
ただの仲良しに見えてれば「セーフ」 胸をなでおろすんですが…… 、 ?
だれか教えてください