帝光 黒子総受け
キセキ→黒子
黄瀬 入部してわりとすぐ
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「あれ、キャプテンは?」
昼休み。部室に来い。
そんなメールを受け取って来た黄瀬は、先に部屋に居た青峰に声を掛けた。
「すぐ来んだろ」
「それより黄瀬ちんお菓子もって無い?」
「紫原、食べるなら外で食べるのだよ」
「っていうか、みんなも呼び出されたんスか」
最近レギュラー入りしたばかりの黄瀬にとっては凄い集まりだとしか感想が出ない。
エースとシューターと鉄壁。
帝光中バスケ部の中でも取り分け別格。キセキの世代と呼ばれる三人、これから来るであろう赤司を含めれば四人。
揃いも揃ったということはミーティングでもこれから始まるのか。
そう黄瀬は思ったものの、何か足りないと気付く。
「……あれ、黒子っちは?」
これだけ勢揃いしていて、あの影の薄いレギュラーが居ない。
単に自分が気付かないだけかとも思ったが違うらしい。
なぜなら彼から「ここです」というお決まりの台詞が返ってこない。
「あー、ま、呼んでねぇんだろ」
青峰が言う。
「たぶん、用があるのはお前だけだし」
「へ?」
オレ?
思わず自分を指差して、呆けた声を上げると緑間が嘆息を溢した。
「お前のせいだぞ、黄瀬。このくだらない集まりをまたすることになったのは」
「ぇえ?」
どういうことだと聞く前に、真後ろの扉が開いて帝王の声が降ってきた。
「黄瀬、邪魔だ。みんな、集まってるな?」
謝りながら飛びのいて、赤司と対面する。
「さて、早速だが……、黄瀬」
「なんスか?」
全く想像のつかない話に首をかしげながら先を促すと、赤司は真剣な顔つきで言った。
「抜け駆けは禁止だ」
「へ?」
脈絡のない発言に何のことだと呆ける黄瀬を放って、赤司は部屋に集まった全員に向けて言った。
「改めてオレたちのルールを確認しておこう。抜け駆け禁止」
「スキンシップ可。告白もみんなの前でなら可」
「間接キスを除くキス禁止。性的接触禁止」
「きょーはく、とか禁止」
「以上」
青峰、緑間、紫原がそれぞれ言い、赤司が締めた。
「……なんの話スか」
まさか彼女ができた時の掟だろうか。
それにしては変なルールがあった。
そもそも自分はモデルで、できる限り特別な存在は作ってはいけないのだが……。
なんの話かついて行けずに正直に言うと、意外にも紫原が答えてくれた。
「なにって、黒ちんの話だよー?」
「は?」
しかし余計意味がわからない。
「お前はレギュラーになったばかりだからわからないだろうが、その内わかるだろう。ヤツの恐ろしさが」
くいっと緑間が眼鏡を押し上げながら言う。
「恐ろしいって、黒子っちが?」
ひょろくて薄くてちっさくてひ弱で華奢で、バスケもあんま上手くないけどパスだけはやたら凄い。けどそれだけ。
黄瀬にとって黒子はそんなイメージしか無く、恐ろしさとは掛け離れている。
が、しかし青峰までもがそれに頷いた。
「ああ、確かに……恐ろしいっちゃ恐ろしーな」
あの青峰までもが恐ろしいとは何事か。
でも、その恐ろしいヤツの話でなんで告白とかキスとか良くわかんない話が出てくるの?
理解ができなくて頭には一杯のクエスチョンマークを浮かべている黄瀬に、赤司はフっと笑った。
「わからなければいい。だが、わかったときは、守れよ。守らなければ……」
「後悔させてやるのだよ」
「覚悟しろ」
「ヒネリ潰す」
「殺す」
それぞれが不穏な言葉を残してこのミーティング(?)は終わった。
結局黄瀬は夢か何か、とにかくよくわからない出来事だったと、この時のやり取りを少しの間忘れていた。
思い出したときは時既に遅く、黄瀬にとって二回目のミーティングは始まっていたし、黒子の恐ろしさとやらも理解できていて、黄瀬はなんだか泣きたくなった。
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ちなみに黄瀬にとって第二回のミーティングは
桃ちゃんの話