帝光 桃井と赤司と黒子
黒子は皆のアイドルで天使










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「桃井さん、落ちてましたよ」
「あ、ありがとテツ君!いつの間に落としたんだろ……」
「いえ。でも、気を付けて下さいね。荷物嵩張ってるみたいですし……赤司君、持ってあげたらどうですか」
「いいのテツ君!まだ赤司君と打ち合わせしてる途中だから」
「そうですか?こんな廊下で……桃井さん大丈夫ですか?立ちっぱなしは辛いでしょう」
「心配するな。もう終わる」
「赤司君には聞いていません」
「あ、でもほんと、すぐ終わることだから」
「わかりました。それでは、ボクはもう行きますね」

 丁度移動教室だったらしい黒子は手を振って背中を向けた。
 その背中に桃井ははぁと息を吐く。

「……テツ君って、ほんと優しくてかっこいいなぁもう」

 ほぅっと何処かの世界へ旅立つ桃井に反論したのは勿論、その隣で打ち合わせしていた赤司だ。

「桃井、冗談はその辺にしておけ」
「ちょっと、いくら赤司君だってその発言は認められません!」

 テツ君はかっこいいよ!
 声を張り上げて主張する桃井に赤司はフンと鼻で笑った。

「黒子は可愛いんだ。ついでに綺麗だとでも付け加えておこう」

 反論はあるかと桃井に振れば、くッと悔しげに言葉に詰まる。
 勝ち誇ったようにフっと笑った赤司に桃井は負けないとでも言うように更に声を張り上げた。

「テツ君が超可愛くて超綺麗なことくらい私だって知ってるよっ!!でもかっこいいのもほんとだもんっ!」
「あの、桃井さん。恥ずかしいんで止めてください」
「きゃぁあああっ!テテテテテテツ君っ!」

 叫んだとたん、真横から噂の彼の声。
 見ればいつの間にか戻ってきていたらしい黒子テツヤ本人が立っていた。

「あと、一応、ボク男なんで……可愛いとか言われるのはちょっと心外です」
「ご、ごめんねテツ君っ、私そんなつもりじゃなかったの!ほんとだよっ!」
「桃井は酷いヤツだな。男心をわかってない」
「うぅっ」
「そこまでは言ってませんよ」

 それに、と黒子が冷たく赤司を見据えた。

「酷くて男心をわかってないのは赤司君の方じゃないですか」
「なんだ、聞いてたのか」
「あの距離で聞こえてないほうがおかしいです。あ、桃井さん」
「な、なに?」
「かっこいいというのは嬉しかったです。ありがとうございます」

 ぺこりとお辞儀をしてから再び背を向ける黒子に、再び惚れ直している桃井と舌打ちをする赤司の姿があったとかなかったとか。






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私の書くテツ君はよく落とし物を拾っています