帝光 赤司と黒子
レギュラーになる前の話
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「黒子、ミスディレクションを覚えろ」
「ミスディレクションというと……手品のテクニックの?」
伊達に本ばかり読んでいない。
とは言っても、自分でもよく覚えていたなと変に感心する。
「そうだ」
しかし彼は知っていて当たり前だとでも言うように、そしてずいぶん簡単にできることのように言う。
「あと、パスの出し方も、少し変えよう」
「パスの出し方?」
「そう」
例えばと赤司君は実践してくれるけれど、
「ボールを持たないんですか?」
「ああ。ボールを持つと存在してしまうからな」
「?」
意味がわからないと首を捻ると、赤司君はニっと笑った。
「黒子には、存在しない選手になって欲しい」
「存在しない……選手?」
「そう」
だからこそのミスディレクションであり、パスの変更だ。
「それができたら、君はレギュラーだ」
「レギュラー……ボク、が?」
帝光中の、この、天才たちに混じって?
自慢になりもしないが、ボクの身体能力はかなり低い。
そりゃ、一応バスケをやっているから文系の人と比べれば多少はいいけれど、運動を少なからずやっている人たちに混じってしまえば何も言えない。
帝光中バスケ部は部員が百人も超えているし、自分はその中でも三軍と言うかなりの下っ端だ。
二軍への昇進試験も突破できないのに、どうしてレギュラーになれるというのか。
十年に一人の逸材が四人も居て、先輩も居て、ボクなんかより何もかも秀でた人たちが居て、どうして。
「出来るよ」
湧いた不安を、赤司君は一言で切り捨てた。
「最初は慣れないかもしれない。けどすぐに慣れる。人を良く見て覚えろ。人の視線。死角。動き。流れ。癖」
授業中でも、部活中でも、登下校のときでも。
常に周りと自分の位置を確認して、常に人の視線を気にしていれば、常に人の視界からずれる様にすれば、なにが人の視線を捉えるのか瞬時に判断できるようになれば、それが無意識にでもできるようになれば。
「君はレギュラーだ」
君とプレイ出来る日を待っているよ。
そんなことを言われた。
それはとても魅力的な話。
夢のような話。
現実にできると言われた。
現実の話。
それから数ヵ月後。
ボクはレギュラーになった。
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という前置きで
黒子をバスケ部員に認めさせるミニゲームを書いてたんだけど
灰崎君の様子を見てからにすることにした
だって八番は先輩の番号だと思ってたから……で、灰崎君て同い年ですか?それすらわからん