帝光 キセキ→黒
で 黄瀬が一人かわいそうな話










**みんなでアイス



「黒子っち、一口ちょうだーい」

 部活帰りにみんなでコンビニ。
 ほとんど恒例となっているアイスの買い食い。
 思い思いに買ったアイス。  黄瀬はすぐに食べ終わってしまった為か黒子のまだ少し残っているアイスに目を向けて言った。
 少しとは言っても、黒子があと三回齧りついても無くならないくらいだ。
 一口くらいなら問題ないだろう。
 仕方ないですねと言いながら、黒子は食べていたアイスを黄瀬に向けた。

「さんきゅ」
「あっ!」

 しかし、そのアイスを口に含んだのは後ろから現れた青峰。
 しかもその一口は無駄に大きく、残っていたアイスを全て口に含んでしまった。

「ちょっと青峰っち!なにするんスか!」
「青峰君、食べすぎです」
「ん、わりーわりー」

 ヒドイと非難する黄瀬の間に割り込み黒子の横に並んだ青峰は自分の持っていたアイスを黒子に向けた。

「ほら」
「ゴリゴリくんではバニラ味はしません。今の気分はバニラです」
「じゃー黒ちん、これあげる」

 ぷらりと目の前に垂れ下がった袋入りのバニラバーアイス。
 びっくりして立ち止まり振り返ると、後ろにいた紫原がバニラバーを箱ごと抱えていた。
 まだニ本入っているそれを見て黒子は素直に受け取ることにした。

「ありがとうございます」
「あの、シカトとかやめてもらえません?」

 思いっきり無視されている黄瀬が構って欲しそうに言うがそれさえも無視された。

「黒子、一口くれないか?」

 さっそくパリっと袋を破り、銜えたアイスを指して赤司が言うと紫原も「オレも欲しい」と言い始めた。

「別に構いませんが、紫原君が持っているじゃないですか」

 箱に残っているアイスを指して黒子が言うが、言ってる間に赤司はひょいと黒子の手からアイスを奪った。

「黒子のが美味しそうだから、あっちはいらない」

 そしてぱくりと口に含む。

「くっ、黒子っち、オレも一口!」
「はいどうぞ?」
「いや、赤司っちじゃなくて……」
「じゃあ紫原、」
「ありがとー黒ちん」

 かぷりと今度は紫原が大きな口で齧り、黒子の手に戻した。

「また減ってしまいました……」

 しょげながら残ったアイスを齧る黒子に黄瀬が大げさに叫ぶ。

「あーっあーっあーっ!」
「うっせー」
「黒子っちもう一本っ!もう一本どうスか!」

 なんとか自分も美味しいところを貰いたいと思いながら提案する黄瀬に、黒子は唸った。

「うーん、ボクは流石にもう一本丸ごとは要りません。黄瀬君が食べたければ食べていいんじゃないでしょうか」
「え〜、」
「ボクは一口いただければ満足ですから」
「えっ!」

 下がった頭と眉が一言でぴょこんと上向いて、黄瀬が「じゃぁ!」と手を残った一本に伸ばしたが、アレ?と違和感を感じて一瞬手が止まった。
 その横で、

「黒子、一口でいいならならこれを食べるといいのだよ」
「あ、ありがとうございます。では、」
「あ―――――――――っ!」
「黄瀬うるさい」

 叫ぶ黄瀬が見たのは緑間のアイスを口にする黒子。

「くくく、黒子っち……っ!」
「あ、黄瀬君。ありがとうございました、もう要りませんからどうぞお一人で食べてください」
「だめだよ黒ちん、最後の一本はオレのだし。黄瀬ちんの分無いよ」

 言って無造作にアイスを取出し食べる紫原。

「み、緑間っち!いつの間に取ってたんスかっ!卑怯っスよ!ゴリゴリくん食べてたくせに!」
「ふん。お前らが下らん話をしている時だ」
「ずるいっスずるいっス!」
「うるさいのだよ」
「黄瀬君、そんなにバニラアイス食べたかったんですか」
「あんなバカのこと気にすんなよ、テツ」
「そうそう、ただの気まぐれだろうから」
「黒ちん、明日はポッキー買ってくるね」
「それは楽しみですね」
「あっ、ヒドイっ!置いてかないでーっ!」

 半泣きの黄瀬の為、途中もう一度だけコンビニに寄ってあげた六人だったが、黄瀬は半泣きのままだった。
















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オチが思い浮かばんかった\(^q^)/
かあいそうな黄瀬君て素敵←