*君を、世界を守るため*
世の中の人は望む。
美しい世界。幸せな世界。沢山のものが手に入る世界。平和な世界。
そのためには、わたしが必要なんだって。世界のために、わたしは死ななきゃいけないんだって。
今までも多くの神子が誕生して、再生の旅を始めて、旅の途中死んだ。
死。
失敗しても、成功しても、死ぬんだって。
笑っちゃう。
どうしてわたしを殺す世界をわたしが救わなければならないんだろう。
バカみたい。
どうせ、今までだって成功したと言われる「神子様」は数少ないのだからいつ死んでもいいでしょう?
だいたい、悲しむ人は居ない。
ああ、また「神子様」が死んでしまったと悲しむだけでしょう。
だれもわたしを見ていない。
そう、無気力に生きてきた。
ロイドが現れる前までは。
ロイドはわたしを見てくれた。
ロイドはわたしに笑いかけてくれた。
わたしとおしゃべりしてくれた。
わたしと遊んでくれた。
わたしにたくさんのことを教えてくれた。
世界の美しさ。幸せである事のあたたかさ。
世界が、ロイドが、どんどんどんどん好きになって、わかった。
わたしがすること。
「ねぇ、ロイド」
「どうしたんだよ。コレット」
「世界って、とっても綺麗だよね」
「そーだなぁー」
君の笑い声が青い空に舞った。