**君に最初で最後の本音を

 

 

「バカヤロウ!!!!!」

 なんだよ。なにが悪いんだよ。テメーには言われたくたかったぜバカヤロウ。
 体温の冷めていくこの身体。力を振り絞り腕を伸ばしたら腕を握られた。

「このアホ!!なんで……っんでだよおっ!!!!!!!」

 なぜ泣くのかわからない。
 お前、疑ってたじゃねぇか。
 お前、オレを

「       」

 瞬間なにか頬に勢いよくぶつかる感じがしたけれど、もうよくわからない。
 なにか、言われた気もするけど、それはオレの言葉だったのかもしれない。よく、分からないのに、満足感がある。そんな不思議な気持ちのままオレの世界は閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 死んだ。
 死んでしまった。
 違う。

 殺したんだ。

 例えアイツから飛び込んできてたとしても、アイツが笑っていたとしても、剣を構えていたのは、アイツを追い詰めたのはオレだ。
 オレが殺したんだ。
 図星を指されて思わず手が出てしまったけれど、例えアイツが信じさせてくれなくても、オレを否定し続けても、信じてやればよかった。
 信用されなくて、信用してもらえなくて、信用させてくれなかったけど。
 オレにばかりいつもいつも嘘ばっかりついてたけど。
 愛してるだの好きだの、本当はオレのこと大嫌いだったくせに嘘ばかり言ってたけど。
 けど、それなのに。
 最後の最後に消え入る声で聞こえた言葉はいつもの言葉だったけれど、これだけは本当だと思えて胸が苦しくなった。