みこんびとロイドの幸せ家族計画

 

 

**次はたぶん「スキ」

 

 ロイド、コレット、ゼロスの三人は、ロイドを真ん中にソファーに並んでしりとりをしていた。

「うーん……、のはらっ!」
「らー、らー、らーくださんっ」
「だから、コレットちゃん……さん付けるのはやめようぜ?打楽器」

 言い終わるのと同時にロイドの番だと手を振った。

「ごめんね?つい……」
「き、きー……」
「まぁいいけどね」
「きぃ――」

 このしりとりを始めてから大分時間が経っている。
 もう思い付くものが残り少ない。
 「き」のつくもの、「き」のつくもの、と唸って軽く一分が経過した。

「おやや〜?ロイド君、降参かい?」
「頑張って、ロイドっ!」
「うー……」

 頑張ってと言われても、こういうのは逆に思い付かないものだ。
 なにかあったかな?
 どうしようか考えているとふいにコレットが声を上げた。

「あっ!じゃぁね、わたし、ヒントあげるっ」
「ヒント?」

 とびきりの笑顔を浮かべながら頷いたコレットはおもむろに顔を近付けた。
 次いで頬にちゅっと、柔らかな感触。

「これでわかんなかったら相当なお馬鹿さんだぜー?ロイド君っ」

 語尾に音符を付けているかのよう軽やかに言うと、逆の頬にまたふにっと柔らかなものが押し付けられ、ちゅっと音を立てて離れた。

「わかった?」

 にこにこと言うコレットに、にやにやと顔を緩ませるゼロス。
 ……これはやられたな。
 ここまでされたら、もうソレしか思い浮かばないじゃないか。
 ロイドは息を軽く吐くと、少し小さめの声で言った。

「……キス」

 刹那。
 両頬にソレが落とされた。