ほのぐらめ
珍しく逆矢印

途中経過 僅差でクラトスルートな感じ

 

 

 

 

**伸ばした腕は、届かない

 

「なぁ、ゼロス」
「なにかな?ロイド君」

 笑ってる。
 口許も、目許も歪んで「笑顔」を作っている。
 けれど、その奥には冷たいものがある。
 いつもいつも、その目で見られるとヒヤリとする。
 試されていると、なんとなく思う。
 なにを、とかそういうのはわからない。
 ただ、なんとなくだ。
 なんとなく、その腕を取ってやりたくなる。
 それでなにが変わるなんてことはわからないけれど、そうしたくなる。
 でも、それが正しいのかもわからない。

「オレのこと、信じてくれるか?」
「……はぁ?なーに突然変なこと言ってんの〜?」

 でひゃひゃと笑うゼロスに、伸ばしかけた手を払われた気がして何故か胸が傷んだ。

 

 

 

 

信じたいんじゃなくて、信じて欲しいんだ。こんなオレでもよければさ。