思い余ったゼロス君






**好き、だから



「なにするつもりなんだよっ」

 聞かれても、オレにもわかんねぇ。

「ゼロスっ」

 オレ様もね、わかんないんだって。

「聞いてんのかよっ!」

 一番困ってるのはオレ様よ、ロイド君。

「退けよっ」

 何が楽しくて、嬉しくて男を組み敷かなきゃあかんのさ?

「ゼロ……っ!?」

 ああ、でも、なんでか手は止まってくれないし、いつの間にかロイドとの距離はゼロになっていた。
 突然の自分の行動に、驚いたのはロイドだけじゃない。
 なんでこんなことをしてるのか、なんでこんなことになったのか、なんでこんな――。
 ふと、口が利けるようになったオレの口から無意識の内にポロリと言葉が落ちた。

「好き、だから」

 答えは案外簡単だった。