ゼロロイと言い張ります




** ラブラブラヴァーズ2



 ふとした瞬間に、然り気無くされるキス。
 しつこくなく、あっさりと離れて、本当にくっついたのかと疑いたくなるほどのそれは、寂しがり屋なアホのわかりにくい合図。
 でも、オレ自身、直に言われてもいろいろと邪魔な感情のせいでちゃんと相手が出来るかわからないから、こういうのは助かる。
 オレが身体にぺたりと張り付いてやるとゼロスは嬉しそうに笑った。

「ハニー……」

 擦りよって来たゼロスに緩く腕を回されて、しばらくの間、慣れない心地好さのある静かな時間を過ごす。