まず唇にそっと触れて、頬、額、瞼、鼻、最後にまた唇に自分のそれとそっと重ねる。
 くすぐったいのか、ロイドは身動ぐけれどそれ以上の行動にはでない。
 できないと言った方が正しいいのかもしれない。
 なぜなら先ほどロイドのエクスフィアを外して、腕を縛り、自由を半分うばったのだから。

「こ、コレ……ッん」

 何がなんだかわからないロイドは、この変な状況に持ち込んだ張本人の名前を呼ぼうと口を開いたが、その瞬間、触れていただけの唇が自分の口を塞ぐように重ねられた。

「ん、むっ」

 自分の口を塞ぐためだけだと思っていたら、生あたたかくて柔らかいものが口の中に侵入してきた。
 とっさに口を閉じようとしたけれども既に中に少し入っていたそれは歯の裏側をなぞるように動いた。

「ぁっ…む」

 ぞくりと体が震え上がり、身動ぎするが、顔を両手で押さえられているからそれから逃れることができない。
 さらに口内を動くなにかはロイドの舌を撫でた。

「ん、ふっぁ」

 舌や、歯茎の辺りを何かがなぞるように動く度、ぞくっと全身に走る感覚はなんとも言えなく、だんだんと息が苦しくなってきたとき、口が解放された。
 離れたコレットの口からは赤い舌が出ていて、そこからはなにか糸の様なものが繋がっていた。
 コレットの頬は少し紅潮していて、微かに潤んだように見える青い瞳をみればなぜか自分の顔も赤くなるような、恥ずかしいような、変な気がした。

「すき」

 可愛らしい音をたてながらコレットはゆっくりと下に移動していき、唇を繰り返し、いくつも落とした。
 手は別に動いていて、ボタンを外され、サスペンダーを外され、あっと思う間に上着がはだけていた。
 顎に、喉に、喉仏に、鎖骨に、胸に。
 なにか神聖な儀式かのように肌に触れる吐息と暖かく柔らかな感触にぼんやりしていたロイドはひくんと震えた。

「っん」

 タンクトップを捲り上げ腹を撫でるように動く手。
 自分の知っているくすぐったさはたまらなく、すぐにでも止めて欲しいものなはずなのに、今感じているくすぐったさは不思議な痺れがあって、それに酔う。

「ぁっふ、ゃ」

 唇と指先が乳首に触れる。
 初めての感覚でなにがなんだかわからなかったけれど、ただいつもは平らなそこが僅かに存在を主張していて、それがいやに弄られて、なにかに追い詰められてることはよくわかった。
 止めようにも何故だか力は入らないし、相手は一応コレットで、乱暴なんかできなくて、されるがままにロイドは自身を襲う感覚に耐えていた。

「はっ……ぅん」

 暫く舐められたり、噛まれたり、舌先でつつかれだんだんと、その度に変な声が出そうになるのが恥ずかしくて必死に声を抑えているのに、勝手に身体が反応してその努力も少ししか報われない。

「ぁんっ」

 ふいにちゅっと強くそこを吸われて甘い痺れが走り、身を捩る。
 柔らかい指は、突起を刺激し続けたけれど唇はまた下へと移動していき、中心に到達したときロイドの身体が一際大きく跳ねあがり悲鳴にも似た声が響いた。