**ドワーフびっくり鍋
今日も恐怖の時間がやって来た。
「みんなー。できたぞー」
ところで、みなさんはご存知だろうか。闇鍋を。
通常闇鍋はその場にある間に合わせのものを適当に放り込み、煮込み合わせたものであり、旨い味になるのは奇跡的な確率だ。
地域などによりやり方は様々で、目隠しをしながら食材調味料を入れたり、辺りを暗くして行ったり、夕飯時に家々から食材を相談せず持ち寄ったりと様々である。
さて、この世界にいるドワーフの作る闇鍋なるものも一風変わっていた。「今日の当たりは髪飾りだ!」
「わぁっ!頑張らなくっちゃっ」
「オレ様いっちばーん!!!!」
「こらアホ神子っ。抜け駆けは良くないよ!!!」
「ここはやはり年長者からだろう」
「そうね。もちろん今回の当たりは髪飾りですし、紳士としては女性を優先するのよね?」
「それなら……わたし、ですね」
「まっ、待ってよ!ココは親友からでしょう!?」ドワーフの作る闇鍋。通称ドワーフびっくり鍋は辺りにある物を好きに鍋に突っ込む、というのは変わらないのだか、当たりとして自作の細工をいれることになっている。
本日の目玉は髪飾り。
ロイドは、みな髪が長いために、男女関係なく付けられると思い製作したものだったがそれが仇となった。「さてと、今回もオレが参加するのは五分後にするからな」
鍋をみなが輪になる中心に置くと、ロイドは背を向けた。
刹那、壮絶なる闘いのコングが鳴り響いた。