ロイドの性別女の子になってます

あまり言動とか変わってないけどそういう設定とかが嫌な人はスルーしてください

 

 

 

 

**そんな君も大好きよ

 

 オレの彼女はビックリするほど男前です。
 一人称は当然のごとく「オレ」だし、身長も女の子としてはかなり高い170センチ(オレ様ともほんの数センチの差だ)。
 髪の毛は少し長めの後ろ髪をちょんと結んでいるぐらいで、なぜかワックスで逆立てている。
 パッと見どころか言われなきゃ女の子とわからないその彼女の名前はロイド。
 名前からしてもう男。
 そらそうだ。
 聞けばつい最近まで男として育てられ、自分でも男だと信じて疑ってなかったらしい。
 正義という言葉は嫌いらしいが、やることなすこと正義っぽいし、一度熱くなると止まらない熱血っぷりは是非赤レンジャーの称号を渡したくなる。
 もしくはハチマキだ。
 あの常に前髪を上げて出されているかわいいおでこ(おでこにかわいいもなにもないって?だまらっしゃい)にハチマキを巻き付けたらもう完璧だろう(何がといわれても困るけど)。
 しかし、そんな彼女の肩はしっかりはしているけれど広くはないし、腰は意外なほど細い。
 毎日欠かさず筋トレをしているわりにはそこらの見るからに体育会系の女子とは違い、硬すぎず柔らかすぎずの最高の抱き心地。
 まぁ胸は悲しいくらいに無いけれど、それでも柔らかい僅かな膨らみやちょっとイタズラするだけで反応するそれは愛しい(成長も含めてなのは言うまでもない)。
 と、まぁオレはロイドにメロメロなわけだが、最近思うのは

 ロイドはどうなのよ?

 

「で?」
「だぁからー。ハニーはオレ様のことどう思ってんのかなぁ〜って」

 いつものように後ろから抱きついて、これでもかってくらい顔を近づけて問いかけても頬を赤らめもせず(むしろ呆れていらっしゃる)目の前にキレイな目を持ってくる。
 そんなことに百戦錬磨のオレ様がドキッとする相手なんてロイドだけなのに当のご本人はなんにも感じてない様子(まぁこれもいつものことだけど)。

「好きだけど……今は邪魔」
「ひどっ!!」

 なんとも素直な感想とも言うべき言葉に傷つき、密着させてた体を離し少しだけ距離を取るとぷっと笑われた。

「ひどっ!!」

 オレ様のゴージャスなガラスのハートが傷つき音をたてているのが聞こえるようだ。
 すっかり気分が落ちてしまったオレにロイドは尚も笑う。

「ははっ。ごめん。笑うつもりはなかったんだよ」
「笑いながら言う台詞じゃないぜ、ハニー」
「あ、ほんとだ」

 今にも手のひらに拳をぽんとのせそうなロイドに抗議の声をあげようとしたとき、ロイドは言葉を続けた。

「悪い悪い。でもオレ、ゼロスのそーゆーとこは可愛くて好きだぞ」

 にこりと爽やかなエンジェルスマイルを浮かべられなんとも現金な事に、顔に出そうなくらい舞い上がる胸中。

「……かわいいって、男に言う台詞じゃねーだろーよ」

 まだ傷ついてる様子を装いながら項垂れれば、ロイドは苦笑しながらオレの頭にぽんと手を乗せた。

「だから、ごめんて」
「ハニー……」

 顔と腕を然り気無く上げてロイドに向き直ると、ロイドはにこりと笑みを溢し、瞬間。
 ぴくんと身動ぎ、なんとも愛らしく顔を真っ赤に染めて目を見開いた。

「!!」

 これよこれ。

「オレ様、」

 こういうたまにみせる恥じらう表情とかがたまんないのよね(まぁ意図的にそうさせるというのが正しいかも)。

「身体で慰めてほしーなぁ〜」

 まぁ、見れるのは一瞬ですけど。

「こっ……このアホ神子がぁっ!!」

 ドコさわってんだと拳を振り上げられれば数秒後、柔らかな感触とは別れを告げてオレ様は星と一緒に空を飛んでいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

「だいたい、体で慰めるってもう慰めてやっただろ?」
「ぇえっ!!!!そんなまさかっオレ様記憶に無いんだけどっ!?」
「ほら、こーやって」
「…………」

オレは肩を落としてしばらくの間ロイドのミラクルハンドによって慰めてもらいました。