ラタ本編直前

 

 

**世界が真っ白に 真っ暗になるその音はなんの宣告なんだ

 

 大きな音が空を裂いて鳴り響く。

「ぎゃあぁぁあああっ!!」

 この音を好きだと言う人は数少ないだろう。いや、いないに違いない。
 体を震わせ、しいなは顔を歪めていた。

「……ロイド」

 みんなで旅をしているときも、二人で旅をしているときも、ロイドは近くにいて自分が眠れるまで頭を撫でてくれたり、気を紛らわすためにいろんな話をしてくれた。
 ロイドの話は今思えばレパートリーが少なかった気もするけれど、少し高めの低い声を聞くだけでも大分違った。
 ロイドが急に一人で旅に出るから待っててくれなんて言い始めたのはいつだろう。
 その時は直ぐに戻ると、また一緒にいれると思ってたから気にしなかったのに、数分もしない内に寂しくなってしまったことを覚えてる。
 それから幾日かたった今日はロイドと離れて二日だろうか三日だろうか、一ヶ月なんだろうか。
 よりにもよってそんな時にくる雷はなんなんだろうか。
 もちろんロイドのことだから大丈夫だって信じてるけど、それでもなにかあったのかもしれないって心配になる。
 心配で不安で、怖い。

「ひぃっ!!」

 固く目を閉じてながらロイドの無事を祈っていたら、一際大きな音が轟いて身をすくませた。

 

その数日後。
ロイドの酷い噂を耳にした。