*たがいに羨望するたがう幸福*

 

「うらやましいな」
「オレ様だってコレットちゃんが羨ましいぜ?」
「そうかな?だって、私は守ってもらうばかりで、助けることができないんだよ?助けるために必要な力もないし……」
「コレットちゃんはいいの。ロイド君だって守られるより守りたいって奴だろ?」
「そう、かな?」
「そうだよ。それに、なまじっか助けられる力があっても困りもんだぜ?オレ様はもちろん守る為の力も、頭も、ビボーも持ち合わせてるパーフェクトな男だけど、代わりにいっつも突っ走るロイド君が心配で心配で繊細なハートは傷だらけだぜ?」
「うーん、ビボーはちょっと関係ないんじゃないかな?」
「……そこにつっこみますか」
「でも、やっぱうらやましい。わたしにはしてくれない話しもしてくれるし頼りにもしてくれるでしょ?……ごめんね?」
「いんにゃ。自分に無いものを求めるのは仕方ないことさ」
「……そだね」

 それからまたごめんねと呟き泣きそうな顔のコレットの頭を撫でて、ゼロスは苦笑いを溢した。