**其は世界を与えてくれる者

 

「ロイド君は、天使?」
「違うよ」

 

「「神様」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

肉付けバージョン
 ↓ ↓ ↓

 

 

 

 

 

 木陰の下で、ロイドが寝ていた。
 隣には、柔らかい金色の髪を穏やかな風に乗せた天使が座っていた。
 ロイドの寝顔を優しい笑顔で見つめる天使がふと顔をあげると、ロイドを挟んで向かいに緋色の天使がいた。

「寝てる?」
「うん」

 頷くと、猜疑心の強い天使は腰を下ろし、ロイドの顔を覗き込むとふと微笑み、優しい天使はその様子に笑顔を溢した。
 不意に、気まぐれな天使が愉しそうに口の端を上げて笑った。

「ロイド君は、天使?」

 蒼い羽をもった天使の息子は安らかな寝息を立てて幸せそうに寝ている。
 彼らにとって最も愛しい少年の、あどけなさの残るその顔は正に天使の寝顔だと思われるけれども、清楚な天使は否定した。

「違うよ」

 ではなにか、など言わずとも、聞かずとも、二人は口を揃えた。

「「神様」」

 ロイドを挟んで天使らは束の間の休息をとる。