年齢なんて気にしたら負けだ
**平和である
「って!」
ロイドが怪我をした。
「ロイドっ!?」
「大丈夫っ!?」山の中で、木の実を取りに来ていた(ことがわかったらきっと怒られるだろう)ロイドとコレット、それにジーニアス。
先導するロイドが意外な切れ味を見せる草で手を切っていた。
普段着けてるグローブをうっかり外していて失敗したなとロイドは小さく息を吐いた。
所詮は草だけども、手の甲にできた傷には赤い珠ができていた。「平気?大丈夫?」
心配そうに駆け寄ってきたコレットにロイドは平然と答えた。
「大丈夫大丈夫。こんなの舐めとけば直るよ」
確かに浅い傷で、日常茶飯事に傷やら痣やらつくるロイドにとってはなんてことないことだったが、元々怪我とは無縁な子には通じなかった。
「わかったっ!!」
「えっ?うぁっ」ぐいっと手を引かれて何事かと思った時には既に遅かった。
コレットが、己の手をくわえていた。「えーっ、ちょ、コレット!?っつぁ」
舌先が傷をなぞり痺れるようた緩慢な痛みが襲った。
「駄目だよコレット。舐めると雑菌が入っちゃうよ」
「ほぅらろ?」
「喋る前に口離せってば」助かったと思った時には、ジーニアスにジト目で見られていた。
「ロイドもロイドだよ。ちゃんと消毒しなきゃ駄目じゃないか」
「だって消毒なんてこの辺にあるわけないだろ?それに、舐めとけば直るって親父だっていうよ」
「それでも一応帰ろうよ。なんかあったら危ないじゃない」
「わかったよ……」ちぇーっと、結局美味しい木の実を食べれなかったロイドにコレットとジーニアスが続いた。
「ちょっと残念だなぁ。楽しみにしてたのに……」
「でもロイドが病気になっちゃう方が危ないよ。まぁロイドなら平気だろうけど」
「どういう意味だ!!」子供達の笑い声の聞くこえるイセリアは今日も平和である。