「ああもうハニーが好きすぎる!!!!!!」

 始まった……。
 一部を除いた皆が心を一つにした瞬間だった。

 

**さあ寝よう!!

 

 別にロイドがなにかしたわけでも、なにかを言ったわけでもなく、ただ突然ゼロスが叫んだだけだがこれがなかなかに厄介だ。

「と言うわけで、宿をとろう!!!!!」
「なにがどうしてそうなるの!?」

 しまった。
 元来突っ込み属性のジーニアスはうっかり突っ込んでしまった。
 無駄な体力を消費してしまった事を嘆いてる彼の言葉はわかっていたことだがやはり無視された。

「ねぇねぇロイドくーん。今日は宿に泊まろーよー。もうだめ。オレ様死んじゃう……一緒に寝よーよーぅ」
「うざいぞゼロス。……けどまぁ、そうだなぁ、みんなも疲れたよな」
「そうね。休憩をとるというのは賛成よ」
「さぁっすがリフィルセンセーっ愛してるーっ!!!!!ごふぅっ」
「うっさい!殴るよ!!!!!!」
「殴ってから言うな!!」

 とまぁいつもの如く、くだらないやり取りをして、一行は町の宿を確保しに足を動かした。

 * *

「ぇえっ!!!!そんなぁっ!!!!!」

 情けない声を上げたのは世界のアホ神子ことゼロスだ。

「はい。じゃあみんな、お休みなさい」
「ロイド、また明日ね」
「ああ、お休み」

 まったくもってよゐこが寝る時間に相応しい時間帯に宿へと到着した一行は、今にも泣き出しそうなゼロスを放って各々の部屋へと歩み出す。

「ちょちょっとぉーっ」
「神子……望みの半分は叶ったのだからよいではないか」

 憐れに思ったのかなんなのか、一度振り返ったリーガルになんとも言えない視線を向けられれ、さすがというか気付いていらっしゃったかとゼロスは乾いた声で笑った。

「お休みなさい。寝不足にならなそうで良かったですね、ゼロス君」
「プレセアちゃん……」

 そのタイミングでその台詞を素敵な笑顔で笑われると、どうも裏があるんじゃないかと思う自分はなんて汚れているのかとゼロスは少し涙した(それ以外の理由のが多いけど)。
 なにはともあれ、めでたく男女別れて一部屋づつの大部屋に泊まることが決定した一行であった。