暗い

クラトスルート
病んでる?ゼロス

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これは 暗い

 

 

 

 

 

 

 

 

**最高の舞台は用意した

 

「怖い?」

 ゼロスは、頷くロイドに首を傾げた。

「なんでよ」
「当たり前だろ」

 人を斬っているんだ。
 そう苦し気に言うロイドが理解できなかった。
 だって野蛮人――シルヴァラント人だぜ?
 人を当たり前のよう斬っている癖に、怖いと言う。
 だって、やらなきゃ殺られる。
 そんなものは言い訳だ。
 ほんとは怖くもなにも無いんだろう。
 その証拠に、コイツらは躊躇いもなく襲いかかる野盗どもを斬り伏せていく(あぁ、でもまだ息はあるか)。
 ――でも、人のことは言えないなと今は思う。
 自分も、罪への恐怖が邪魔をして行動に移さなかっただけで、本当は誰かをずっと殺したかったんだから。
 今ならそれがはっきりとわかる。
 酷く気分がいい。
 目の前には以前、そんなくだらない会話をしたときのように顔を歪めたロイドがいる。
 ロイドだけじゃない。
 生意気なガキんちょも、美しい女教師も、小さな木こりの少女もいれば有名な公爵様までいらっしゃる。
 しいなも、他の奴等のように顔を歪めてこっちを見ている。
 酷く愉快で気分がいい。
 これでやっと、本気で人を殺すことができるのだ。
 なんて素晴らしい解放感。
 ようやく、わかったんだ。
 オレが、ずっと殺したかった『誰か』がわかったんだ。
 さぁ、一緒に戦おうじゃないか。
 ――一緒に、幕を引いてくれ。