**まぁ、いいですけど?

 

「ロイド君、座りませーん?」

 にやにやと顔を歪ませてひとつしかない椅子にゼロスが座っている。
 両手を広げて待ち構えるゼロスになるほどとロイドは納得した。

「サンキュー」
「えっ、いいの!?」

 まさかの返事にゼロスは心を踊らせたが、予想に反して目の前に手がぷらりと下がった。

「ん?」
「ほら退けよ」

 しっしと手で払われてああ、うん、やっぱりそうなのねとゼロスはがっくりと肩を落として席を空けた。