微妙な二人





**「とりあえず、髪離せ」



「言の葉は散り行き肥えるものだ」

 ふとデュークが口にした。

「それは自分が発したものでも、他が発したものでも変わらない。自らの胸の内に降り積もる」

 とくとくと語るデューク。

「しかし言の葉には色がある。個と言う色が」

 二つの深紅が楽し気に揺れ、いつの間にか手に取られていた一房の髪に口付けされた。

「――私は、何時になったらお前の色で満たされるのだろうな」

 言われた意味はわからなかったが、なんとなく、恥ずかしくなった。