付き合ってる二人
現パラ?
クリスマスイブ
** メリークリスマス
「デュークは何にしたんだ?」
ふとユーリが聞くと、デュークは束の間考える仕草をとった後、ふっと笑みを溢した。
「気が早いな」
「いいだろ、別に」
聖夜。
来るイベントに則って、互いにプレゼントを用意する約束を交わしていた二人は日付を跨ぐまでの時間まったりと寛いでいた。
「もうケーキも食ったし……、肉も食ったし、あと数分もすりゃ時間だし」
「……まぁな、しかし」
微妙な間は聞かなかったことにしたデューク。
「折角だ。時間まで待て」
「そう言うかなとは思ったよ」
少し残念そうに言うと、ユーリはソファで寛ぐデュークの隣に腰を掛けた。
ぴたりと肩が触れ合い、少しだけ体温が上がる。
「……そういうお前こそ、何を用意したんだ」
「オレ?」
「まぁ、見当はついているがな」
「なんだよ」
寄り添い暖を取る二人。
微かに針の動く音がカチコチと鳴る。
「なら、当ててみろよ」
カチコチと鳴る、静かな部屋には二人の自然と小さくなった声が響く。
「当てていいのか?」
再び小さく笑みを浮かべたデュークに、ユーリも口端を上げ挑発するかのように笑った。
「当てられんの?」
「無論だ」
「じゃ、なに?」
デュークは体をゆっくりと捻り、ユーリと向き合った。
伸ばした腕で黒髪を撫でるように梳き、その手で頬を撫でる。
頬に添えられた手は自分とほぼ同じ体温だった。
「お前だろう?」
うっとりするような穏やかな笑みを浮かべたデュークにユーリは笑った。
「それ、アンタが欲しいものだろ」
「なんだ、くれないのか?」
「まっ、くれてやらなくもない」
言いながら手をやんわりと退け立ち上がると、デュークの正面に回った。
片膝を腿に乗せて腕を肩に回す。
「明日になったらな」
「負け惜しみか」
自然と近くなった顔は鼻先で止まり、目一杯に互いの姿が映る。
「で、デュークは?」
「当ててみたらどうだ」
「そうきたか」
クツクツと喉奥で笑うと、緩慢な動きで更に距離を縮める。
「勿論、デューク。だろ?」
元々触れるか触れないかの距離だったそれは、言葉を発する動きによって数度触れ合った。
言葉無くとも幾度か重なり続ける唇は自然と深く交わされるようになり、名残惜しげに離れた頃には二人の息は上がっていた。
「堪え性が、無いな」
「誰の、台詞だ?」
離したばかりの唇を再び軽く口付け合うと、二人はほぼ同時に言葉を発した。
「メリークリスマス」
恋人達のプレゼント交換はまだ始まったばかり。