H.23 2/22に書いた 2/22  ネタ

互いに頭中身が可哀想なことになってる
バカップル?をめざしたデュクユリ



それでもオケですか?










**冷ましましょうか、いえ熱々で




「ほら、口開けろよ」
「ん」

 ぱくり。
 ユーリの持つ匙を銜えたデュークは間もなく口を離し、咀嚼始めた。

「美味いか?」

 向かい合う二人
 手製のシチュー。
 並んだ二皿。
 しかしデュークの手の匙は、ただ握られているだけだ。
 目の前のシチューの量も、向かいと比べなくとも全く減っていなかった。

「ん、……ああ。お前が私のために用意したものだからな」
「わかってんじゃん」

 口端を上げて笑うユーリは再び匙をシチューの海に沈めた。
 色とりどりの具材が入った、栄養満点特製シチューを掬い上げ、口許に運ぶ。
 今度こそ口に入れるのかと思いきや、寸前で手が止まった。

「……ふーっ」

 ぽたりと滴が匙から落ちた。
 それを見て今度は零れぬよう調節し、二度三度と息を吹き掛ける。

「ふー……、ふー……っ、ほら、デューク」
「ん」

 ぱくり。

「どうだ?」
「口に丁度合う熱さだ。味は言わずもがな、私好みだな」
「当然」

 何度目かのやり取り。
 あーんv。と言わないだけマシかもしれないがやってることは変わらない。

「ユーリも…………、ほら」
「んっ」

 漸く存在する意味を得た匙はしかし、例によって持ち主の向かいにいるユーリの口へ運ばれた。

「アンタが食わせてくれるってだけで数倍美味く感じるな。オレの作ったシチューじゃないみたいだ」
「その味、私も相伴させてもらおうか」
「っん……」

 身を乗り出したデュークがユーリの顎を掴み唇を重ねた。
 ユーリも拒まずそれを受け入れる。
 しだいに深く口付け合い、口端からどちらのとも言えぬ薄く濁った唾液が零れて漸く離れた。

「……美味いか?」
「ユーリがな」

 さらりと吐かれた台詞に、ユーリは喉奥でくつくつと笑う。

「もっと食う?」

 今度はユーリから近付いたが触れはしない。
 目と鼻の先にある誘いにしかしデュークは応えなかった。
 代わりに真顔で問い返す。

「シチューを?」
「ん、両方」
「残念だ」

 迷う暇なく返したユーリに言えば、ユーリはバカだなぁと言い返した。

「だって、もっと熱い方が好きだろ?」
「お前が冷えないだけだろう」
「っ、」

 ふー、と息を耳許に吹き掛けると、ぴくりと震えたユーリにデュークが笑う。

「ほら、な」
「……冷ますつもりもないくせによく言う」
「フッ……」

 なにか楽し気な二人の横で取り残されたシチューは既に冷えていたが、二人は暫くアツアツだった。





















グレイセス的には「フーフーフーの日」らしいからのってみた話