女体化デューク

でデュクユリ
デュクユリデュクとも言う言える

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先天性女デューク

デュクユリデュク

森の妖精じゃないです
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オケですか?















**自称嫁の来襲



 これ程驚いた日は無いと、断言出来る。

「ふつつか者だが宜しく頼む」

 三つ指付いて言った男に、次の瞬間押し倒された。

「って、ちょっと待てっ!」

 状況を整理しよう。
 久しぶりに下町に帰ってきた→部屋に入った→デュークがいた→押し倒された→現在。
 整理のしようがない。

「なんでなにがどうなってなにしてんだお前っ!」
「安心しろ、イメトレはバッチリだ」

 言いながらオレの腰帯をほどいたデューク。
 いったいなんのイメトレだ。

「待て待て待て待て落ち着け」
「私は落ち着いてる」
「ならオレを落ち着かせてくれ」
「いいだろう」

 あっさりと上から退いたデュークは正座した。
 いったいマジになんなんだ。
 とりあえず深呼吸。

「……よし、とりあえず、なんでアンタがオレの部屋にいる?」
「お前と子作りしに来た」
「ぶほっっっっ!」

 思わず吹いたオレの何が悪い。

「げほっげほっげほっ」

 深呼吸した意味がなくなった。

「大丈夫か?」
「ごほっ……こっ……、子作り、だぁ?」
「うむ」

 真顔で頷いたデュークだがしかしオイコラ頭は大丈夫か。

「知らないようだが、一般的にでもなんでもなく世界の常識的に子作りっつーのは男と女がアレすることだぞ」
「そんな事は言われなくとも分かっている」

 流石にむっとしたようなデュークにしかしオレも眉間に寄る皺を隠せない。

「……オレは男だぞ」
「知っている」

 即答で返されたものに不安が過る。
 まさかこんな女がほっとかなそうな顔してるくせにまさか、

「……ホモでもないぞ」

 同趣に見られるのは勘弁だ。
 少し警戒しながら言ったのに対して、デュークはどこか偉そうに返してきた。

「それは好都合だ」
「は?」
「お前こそ知らないだろうから言うが、私の性別は一応雌雄どちらかと言われれば雌、男女では女に区分される」

 ……は?え?うん?なんだって?
 改めてデュークを上から下まで眺めてみる。
 顔、文句無しに美人、女顔。
 首、細くて長い。
 肌、白い。
 体の線は全体的に細い。
 ここまで見て女だと判断するのは容易だが問題はその下だ。
 肩幅、オレ(成人した男)と同じくらい。

「お前の肩が狭いだけだろう」

 筋力、オレ(それなりに鍛えてる男)と同じくらいかそれ以上。

「日々鍛えているからな」

 胸、特に無し。

「乳房など無くても困るまい」

 腰、太いか細いかなら確実に細い。

「確かに安産型でないのは残念だ」

 足、無駄に長い。
 だいたい平均より高いオレ(何度も言うが歴とした男)とあまり変わらないどころか、若干勝っている身長その他諸々。

「その点は恵まれていたとつくづく思う。でなければ今頃ここには居ない」
「つーかアンタ、人の心を読むな」
「目は口ほどにモノを言うのを知らんのか」

 ともかくこんなガタイのいい、声も低い奴を女と認識するのは難しい。

「……嘘だろ」
「事実だ」
「夢か」
「現実だ」
「冗談だろ」
「全く、仕方ないな」

 言うとデュークは徐に立ち上がった。

「よく 見ておけ」
「な」

 次の瞬間。
 成人した男として は非常に刺激の強い画を目にした。
 いや、成人してなくたって、男 でなくたって驚くだろう。
 なにせ目の前の美人がいきなり下半身を露出したのだから。
 結果だけ言おう。
 確かに女だった。
 曰く、女として産まれたものの、貴族様様の御家の都合で男として育てられ、生きてきたらしい。
 声も、幼い頃に喉を潰されたそうだ。

「家はとうに廃れたが、男として暮らすのは性にあっていたからずっとこのままだった」

 そう、愁い帯びながらしおらしくしていれば確かに女と見ても違和感は無いかもしれないがしかし、だ。
 なにも下半身素っ裸で言う台詞でもないだろう。
 痴女かこのヤロウ。
 目のやり場に相当困る。

「さて、相互確認出来たところで、いいな?」

 しかしそうこう悩み、視線をさ迷わせている内に再び押し倒されたら黙っていられるわけがない。

「ちょ、だから待て待て待てって、お前が女だったのはわかった。理解した。けどなんでいきなりこんなことになるんだ。色々跳んでるだろっ」
「どこが跳んでいるのだ。非常に単純明解だろう」
「どこをどう解釈すりゃいいのか是非教えてくれ」
「好いている男と添い、その子を欲しがるのは基本的に女として間違ってはいないだろう」
「す、っ!?」

 ふにっ。
 意味を確認する前、納得する前に、口に柔らかすぎる感触。

「ん、なかなか、良いものだな……良いことを知った」

 ちゅっ。
 再び口付けられ、流石に覚醒した。

「ちょ、待てっ!」

 急いで押し退けようとしたが、やっぱり女って嘘だろ。

「お前はそれしか言えんのか」
「言わせてんのは誰だっ」

 ギリギリと歯を食いしばりながら顔を遠ざけようとしたが、別の所に違和感。
 そっちの対処に遅れた。

「ぅっあ」
「まぁ、用があるのはこちらだけだからよい」
「ちょっ、待てってば!」
「据え膳食わぬは男の恥と言うのを知らんのか」
「知ってるから少し黙ってくれデュークっ!」

 ナニがどうされたと理解したくはないが、精一杯そう返せばピタリと動きが止まった。

「なんだ、ユーリ」

 代わりにこっちの動きも封じる程の極上の笑みを浮かべ、応えられた。
 なにがお気に召したのかはさっぱりだがとりあえず、

「……ヤるならオレがする」

 ぱち、ぱち。
 デュークは数回瞬きした。
 きょとんと効果音が付きそうなほど幼い動作には少し惹かれはしたが、それは言うまい。
 ともかくこの体勢、するならするで上下を変えたい。
 組み敷かれてる側がオレとは情けないにも程がある。

「だから、一旦退いてくれ」

 先に言われたが据え膳食わぬは男の恥。
 オレだって男。
 これだけ熱烈に誘われれば無い筈のやる気だって出てくる。
 お望みとあらばやるだけならやってやると意気込んだ矢先、

「却下」
「はぁ!?」

 申し出だけ退けられた。

「どういうことだこらっ!」
「どうもこうもない。お前は私の下で喘ぎ感じてればいい」
「それが女の台詞かっ、あ!?」

 どう考えても女じゃないだろ。
 しかし抵抗するも虚しく男顔負けの腕力と手管で主導権はデュークに握られた。
 ――結論。
 確かに女だが、男勝り過ぎる。
 オレは次の日から筋トレメニューを増やした。
 ついでにイメージトレーニングも加えたのは、いかにイメトレが大事なのか痛感したからに他ならない。
 しかしどうも上手くいかないのはおそらく何故か下町に居座る自称嫁のせいだろう。
 何気に下町に馴染みつつある奴をどうしたものか。
 考える前に今日も自称嫁はオレを押し倒しにかかる。
 だから、それは、女のする事かっ。
 そうは言っても悔しながら、奴がホントの嫁になる日はそう遠くない気がする今 日この頃。
 悔し涙で明日も見えねぇよちくしょう。