付き合ってる二人
ラブらぶって話




**想いが止むまで止まない戦い



「キスしたい」

 唐突に言ったユーリに、デュークはユーリの手を取った。

「……」

 そのままその指先に口付けると、終いだと言わんばかりに手を離した。

「……そこじゃなくて……」
「なら、何処に?」
「……」

 詰まったユーリにデュークは繰り返し問う。

「何処に?」
「……もういい」

 拗ねたように顔を逸らしたユーリの後ろ髪をくいと引いて引き留める。

「何処、に?」
「……」

 毛先に口付け、後ろから肩を引く。
 ユーリはそれに逆らい、背を向けたまま足を出した。
 が、するりと胴に回された腕で阻まれた。

「聞こえないな」
「……アンタ、意地が悪いぞ」
「お前にだけな」

 睦言を囁くように、耳元で甘く紡がれた言葉にユーリは顔を顰めた。

「……オレだって、アンタだけだ」
「答えになっていない、な」
「っ、」

 首筋に印を刻み、再び手を取りデュークはユーリを繋ぎ止める。

「……じゃ、当ててみれば?」

 それをユーリは握り返した。
 口許には笑み。
 自ら身体を傾けデュークに添う。

「それとも、自信ねぇの?」

 安い挑発に、笑みが浮かぶ。

「……そう来るか」
「行くとも」

 どこか愉しげな二人は繋げた手をより強く握り合わせた。

「……私の負けだな」
「随分潔いじゃねぇか」
「改めて再戦は申込ませてもらうがな」
「オレ、負けないぜ?」
「それはどうかな?」

 そのまま二人は仲睦まじく手を繋いだまま、寄り添いながら奥へと姿を消した。
 二人の戦いは終わらない。