付き合ってる二人



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「ちょっと待てよ」

 顔面に降り注ぐ甘い雨。

「デュークってば」

 軽やかに触れては離れ、余すことなく顔中に優しく口付けられる。

「くすぐったいから止めろって」

 口許を歪めて込み上げる笑いをこらえているのか、ほんのりと赤く染まった頬。
 そこへ、デュークは制止の言葉を聞かずに何度目かのキスを送り付ける。

「こらっ」

 いい加減にしろとでも言うように、額を押さえ付けてユーリが距離を取ると、デュークはあからさまにムスリとむくれた。

「……ばーか」

 そんなデュークに、ユーリは一層頬を朱に染め、

「するなら、コッチにちゃんとしろよ」

 言いながら唇を指した。
 途端、噛みつくかの勢いでそれを奪いに行ったデュークに間もなく息をも奪われ、苦し気に声を漏らし始める。

「ん゛、っんん……」

 甘い痺れが全身に巡り、熱を持たせる。
 漸く離れた唇から、デュークは吐息と共に誘いを溢す。
 それにユーリは笑った。

「お手柔らかに、な」

 するとデュークは困ったように眉を下げた。
 それから返された言葉に笑ながら、ユーリは腕を背に回した。

「じゃ、思いっきりトばしてくれよ」

 再び重なった唇から次に出たのは甘く蕩けた音だった。