ばかっぷる
たぶん
**
渇いた喉を潤すため、手に掬った水に口を付ける。
なんてことないその動作にデュークは何故か激怒した。
「何をしているっ!」
声を荒げて、次いでに手まで叩かれた。
当然手は痛いし、水は全部地面と服にとられた。
「なんだよいきなっ」
「自分が何をしようとしていたかわかっているのかお前はっ!」
怒鳴りながらキッと睨まれてもわけわからん。
別に真水を口にしようとしたわけでもなんでもないのだから怒られる義理などないはずだ。
眉間に皺が寄っていることは自覚していたが、直す気はなくそのままコッチも睨み返す。
「水飲もうと、」
しただけだろうが、と言う前にどうしてだか口を塞がれた。
強く吸われてリップ音が強く響いた。
「この唇に触れて良いのは私だけだ」
離れた直後に放たれた台詞が唇に触れたと思ったら、また唇同士が引っ付いた。
なんて我が儘な事を言うんだコイツは、オレに餓死しろと言っているのかと思ったには思ったのだけれど、キスだけで満腹感も感じてしまった後には何も言えなかった。