恋人なお二人さん
ちょっとアダルティ

 R-15 くらい
おっけ?































**文句も言えないほどに愛してあげましょう



 白い肌。
 健康的ではあるが、黒く長い髪が覆うその身体はより際立って白く見える。
 そこに自分は痕付ける。
 意識的に、故意に。
 くっきりと白い肌に、赤い色を付ける。
 これを所有の証だと表する者もいるが、自分は違う。

「なにが違うって言うんだ」

 呆れたように言う彼の首筋には先ほど付けたあの痕がくっきりと残っている。
 服を脱がせば他にも色々な所に、彼自身見えないような所にもまだ残っているだろう。
 唯一見える位置に付けたそれを、彼は隠すように抑えながら悪態を付く。

「まーたアイツらに嫌味言われんだろうが」

 仲間と評する者たちに冷やかされることを懸念しているらしい彼は如何に痕を隠すかと思案しているようだ。

「おい、聞いてんのか」

 その言葉の内に、痕を付けるなら見えないところにと再三言われ続けている事が含まれていることに気付かない訳がない。

「どうせ隠すのだから良かろう」

 どんなところに、幾つ痕を付けても彼はその全てを隠そうと工作する。

「わかってんなら手間を増やすな」
「それはできない」

 むすりとした彼の手を引いて、腕に抱く。

「おい、」
「これはな、」

 再び文句を言おうとする彼を遮り、赤い痕を付けた首筋に触れる。

「愛していると言う意味だ」

 ひくりと反応した首筋に唇を寄せ、キスを落す。
 本当なら足りないくらいだ。
 それをこれだけで許してやっているのだから自分はなんて寛大なのだろう、そんなことを思いながら自制している。

「……やっぱ変わんねーじゃん」

 そう言いながら首筋に噛みついてきた彼。
 既に行為中に付けられていた箇所とは敢えて違う場所にしたのは彼なりの返事だろう。
 負けず嫌いな彼への仕返しは長い夜へ持ち越すことにした。