かなり 甘い
管理人は砂を吐く甘さ

これは おそらく両思い?←

 

**綿菓子

 

 ぱくりと口に頬張れば、ふんわりじんわり広がる甘さ。
 ただの砂糖がこうもふわふわになるのはいつ見ても面白い。
 味はただの砂糖そのものなはずなのに、どこか優しい気がする口当たりに次の手が自然と延びる。
 ふと視界の端に同じく真っ白かつふわふわのくせに、ちっとも甘くないものが映る。
 なんとなくの、気まぐれだ。
 ふわふわと揺れるそれをちょっと掴んで口に食む。
 当たり前の事だが、予想違わずなんの味もしない。
 しかも、もしゃもしゃぱさぱさしていてちっとも美味くない。

「……何をしている」

 疑問に答えるついでに手を離す。

「見てわかんねぇ?食ってみた」

 別になんの意味もないと言ったら、デュークの口から嘆息が漏れた。

「理解の範疇を越えるな」
「理解してくれなんて頼んでねぇよ」
「それもそうだ」

 ふいっと視線が外れた拍子に、なんとなくまたも白をすくい掴んで食む。
 味気のなさは変わりようがなく、ついでに食感もつまらないものだ。

「……美味いのか?」
「いや、ぜんっぜん。むしろ不味い」

 なんとなくそれを指に絡めて遊んでいると、逆に髪を掴まれて口に持っていかれた。

「……成る程」
「なにが?」
「美味くは、ないな」
「だろ」

 するりと指が髪から抜け落ち、顎を軽く持ち上げられた。

「口直しを貰おうか」
「……アンタ、ただキスしたいだけだろう」
「相違無い」

 ふわりと触れた柔らかな感触に、感じるはずのない綿菓子のような甘さを感じた気がした。