付き合ってる二人




**一時の静寂

 

 しんと静まった部屋で、ただ横になっていた。
 混ざることのない白と黒が床に散らばって、ただそこに存在している。
 ころりと寝返りをうったユーリの目の前には白。
 くんっとそれを引くと、こてんと顰めっ面が目の前に現れる。
 なにかおかしく思えて笑ったユーリに、デュークは何を思ったのか体勢を少し変え、刹那の間口付けた。
 咄嗟にそれが触れた頬を片手で押さえたユーリに、静かに笑みを浮かべるデューク。
 むっと眉を吊り上げると、ユーリは身体を起こしてデュークの上に覆い被さった。
 満足気に、声を立てずにユーリは笑う。
 しかし、ユーリの勝ち誇った笑みは数秒も経たぬ内に消え、代わりに目を丸くして驚きの表情を作る。
 とさりと背中が床に着き、なにをどうしてどうなったのか、ユーリが理解する間もなく立場が逆転した。
 ユーリが見上げた先には、愉し気に笑むデューク。
 悔しげに顔を歪めたユーリにデュークがまたも唇を落とす。
 それが離れると、二人は暫しの間じっと見つめ合っていたが、先にユーリが目を閉じた。
 次いで、広い背中に腕を伸ばす。
 ――二つの影が重なった。