下町時代

 

**それでも僕らは諦めない

 

 ユーリとフレンは床に広げたお金を数えていた。
 最近の日課だ。

「……まだ、足りないね」
「だな」

 がっくりと肩を落としたフレンにユーリはやっぱりと眉間に皺を寄せた。

「すっげぇ嫌だけど、身売りのが……」
「駄目っ!!法律的にも道徳的にも絶対に駄目!!」
「わかってるよっ。冗談だって」

 わかってるなら言わないでと言うフレンを放って、ユーリは散らばったガルドを集め始めた。

「金集めんのって、大変だな」
「そうだね」

 二人は同時にため息を吐いた。