「コレット?」

 ロイドは不思議そうにわたしを見つめる。
 それはそうだろう。
 わたしだって、ロイドでも、ロイドじゃない人にでも突然ベッドの上に自分の上から倒れ込まれたらびっくりする。

「どうしたんだ?気分悪いのか?」
「ううん」

 仰向けになったロイドはわたしの頬を優しく撫で、わたしはその優しい手にそっと手を添えキスをした。

「っ!こっコレット!?」
「ねぇ、ロイド」

 目を丸くするロイドにわたしは、自分でもびっくりすることをしていた。

「わたしね、ロイドが好き。大好き。世界中で一番ロイドが好き。だから、もっとロイドのこと知りたいし、わたしのこと、もっと知って欲しい」

 寝そべるロイドの隣に腰を下ろし、そっと中心に伸ばした左手をゆっくりと動かす。

「ちょっ、どこ触って……ぇっ!?」

 カチリと音を立てたのはわたしの右手の中にある宝石――ロイドの左手を飾っていたエクスフィア。
 ロイドが、わたしの手を退かそうと動かした右手を逆に掴み両手を拘束する。
 わたしの輝石の力だけでなく、ロイド自身もそんなにちからいっぱい振りほどこうとはしていなかったようで、簡単に押さえ込めた。

「コレット!なんの冗談だよ!!」
「ロイドがいけないんだよ」

 白いヒラヒラを使って、ロイドの腕をぐるぐる巻きにして、ようやく使えるようになった両手でロイドを抱きしめ、

「わたしを一番にしてくれないから」

 キスをした。