ご近所?パラレル
森の妖精デュークさんが好きな人は見ないほうがいいです
むっつり?デューク
おけですか?
**十年くらい前から
「にいちゃんっ好きだ!」
「そうか」
なら、私も好きでいいわけか。
十年くらい前、私はまだ恋も愛も知らないユーリからの単純な好意を真に受けた。
元より特別な感情を抱いていたから舞い上がっていたといっても差し支えない。
お互い性別は同じ。
年齢も離れている。
それでも一緒に成れる方法はあるはずだと色々調べたりした後になって、まだ十にも満たないユーリに対して抱いていた想いを封じた。
あれはただの憧れの対象で、純粋な好意だったのだと、斜向かいに住む少年にも好きだと告白するユーリに失恋し正気に返ったのが切っ掛けだ。
しかし、距離を置こうとしても住まいが近所。
昔馴染みということもあり(主に勉学面での)面倒を見、男の癖に日に日に美しく、可愛らしく成長するユーリを目の当たりにしているせいでなかなか上手く行かず葛藤の毎日。
寧ろ、自ら墓穴を掘るような行動も幾度となくした毎日。
いい加減若気の至りで購入してしまった品々も捨てた方がいい気がする日頃に、だ。
「オレ、デュークが……好きだ」
頬をほんのりと赤らめて、ユーリは言った。
「そうか」
私も変わらず好きだった。
寧ろ想いは増していた。
今この瞬間、その一寸前からも、ユーリの魅力に惹かれ続けている。
最中の告白。
ユーリももう年頃。
この年で「好き」という単語を恥じらいながら、しかも二人きりという場で発するのはつまり、そういうことなのだろう。
喜びと、安堵とが入り交じった幸福感を感じる。
ユーリも、私を想ってくれていたという事実に先走りそうになるが、私もいい年だ。
勢いだけで行動するのは些か人として困ったものだろう。
昂る気を鎮めることに専念した。
「アンタが好きなんだ。昔とは違う。一番、特別なんだ」
「そうか」
しかし、人の気も知らずここまでの台詞を本人から直接言われるとは心臓、いや精神的に悪い。
幾ら年頃と言えど、まだユーリの求めるものが私の求めているものと多少違う可能性があるのだ。
私が性交までもそれ以上をも求めていようと、ユーリはもっと単純な付き合いを求めているかもしれない。
何れは教え込むにしても、まだ時期尚早だろう。
早まってはいけない。
再び己を鎮めることに専念した。
が、
「っアンタとキスしたり、せっ、セックスしたい、とか。そういう意味で好きなんだぞ」
私も人である前に雄で、溜まりに溜まった欲求も有る。
「そうか」
そこまで言われて黙っていられるものか。いや不可能だろう。
無意味に場所を取るだけだったものが漸く報われる。
最初は別に使わない方向でも構わない、いや寧ろその方がいい。
先ずは私を感じて貰いたいし、ユーリを感じたい。
しかし手ぐらい封じておいた方がいいかもしれん。
「他になんか言うこと無いのかよっ!」
「なら、するか?」
なら、でもなんでもなく、もう帰す気など更々無いが、返答に依っては手だけでなく足も封じる必要があるだろう。
ユーリは負けず嫌いな上、手癖も足癖も悪い。
今更最中に嫌だとごねられても困る。
それに、目先の欲にも逆らうのが苦手だ。
快楽を覚えても勝手にされるのは困る。
「……なにを、」
「SEX」
――とりあえず、手枷だけで平気そうだ。
ユーリは思っていたよりも感度良く、また素質もあったようで、話に聞いていた事と若干の違いがあったが、逆に幸いした。
私もまだまだ若いらしい。
side Y